デジタル・ミニマリズム(ミニマリスト)とは

このブログは,現代の我々の生活を便利にしつつ,逆に生活を脅かす存在にもなっている”デジタルツール”との付き合い方を見直すこと”をメインに書いています。

今回は,その考え方の根底となる「デジタル・ミニマリズム」についてご紹介します。

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「デジタル・ミニマリズム」とは

スマートフォンを始めとするデジタルツールの急速な普及によって,オンラインで過ごす時間が急増し,私たちの生活は大きく変化しました。

  • いつでも,どこでも,連絡が取れる
  • 多くの情報に触れることができる
  • 自分の考えや思いを発信することができる など

これらは今や”当たり前”となっており,デジタルツールを使うことで生まれたメリットになりますが,このデジタルツールを活用して利益を得ようとする優秀な人材・企業によって,”私たちの生活が脅かされる”というデメリットも生まれています。

  • 休日なのに,仕事のメール・チャットをチェックして返事する
  • 動画サービスで,オススメされる動画をひたすら視聴している
  • SNSに投稿した内容に,どれぐらい「イイね」がつくか気になる など

インターネットに存在するサービスは,無限に私達の関心を惹き,時間を搾取していきます。それは,今日のインターネットビジネスにおいて「広告」が大きな収益源となるからです。

SNSや動画サービスを見ていると,嫌というほど「広告」が目の前に現れます。その広告収益によって成り立つ企業は,「いかにしてその広告をタップさせるか?」が重要な課題であり,そのためには”少しでも長くオンライン上にいてもらう”必要があります。

残念ながら私たち一般人は,ヒトの心理や生理を研究している最先端の研究者や,超一流エンジニアの叡智を集結したサービスに抵抗することができません。

そんな中でも,「今一度,自分が何をやりたいのかを見つめ直し,どんなテクノロジーを使うか,だけでなく,”どのようにテクノロジーを使うか”を考える」のが「デジタル・ミニマリズム」になります。

「デジタル・デトックス」との違い

デジタル・ミニマリズムと似たような考えで,「デジタル・デトックス」という言葉があります。

「デトックス」という表現は,”体内の老廃物や毒素を排出する”という意味で,ヘルスケア分野では以前からよく用いられていましたが,デジタルツールにおけるデトックスとは「デジタルツールに触れない時間をつくること」を主として考えます。

よって、デジタル・デトックスは「スマホ絶ち」「ネット遮断」といった側面がありますが,デジタル・ミニマリズムの考え方は「自分にとって本当に必要だと思う部分はデジタルツールを活用し,それ以外はデジタルツールを使わない」ということであり,”リアルとデジタルの共存”という部分が異なります。

とはいえ、デジタル・ミニマリズムは,”自分にとって不要な部分はデジタルツールを使わない”という意味なので,デジタル・ミニマリズムという枠の中の一部にデジタル・デトックスが含まれるというイメージが正しい表現かもしれません。

「デジタル・ミニマリズム」の効用

では,デジタル・ミニマリズムを取り入れるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。私の例をもとにいくつか挙げます。

自分の”価値観”に合った生活が送れる

デジタル・ミニマリズムを実践するにあたっては,どの部分でデジタルツールを活用し,どの部分でデジタルツールを排除するかを厳しく選定します。

そのため,まずは”自分にとって何が大事なのか”という「価値観」について考える必要があります。

価値観が分かれば,その価値観に合わないデジタルツールの使用を排除して,自分の価値観に合わせて生活を送ることができるからです。

私の例でいくと,スマホでゲームする時間を排除して,「音楽に触れる」という価値観のもと、”楽器(ピアノ、ギター)に触れる時間“を選択しました。

「自分の価値観なんて分からないし,考え方も分からない」という方は,世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(八木仁平著)をオススメします。本書に沿って自己理解を深めるうちに,自分の価値観を見つけることができます。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

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自由な時間が増える

つい最近まで,私はSNS・動画漬けの日々を送っていました。

趣味の自転車仲間と繋がっているTwitterでみんなの近況をチェックしたり,Youtubeで自分のお気に入りのチャンネルを繰り返し見ては,Amazonプライムで長編シリーズの海外ドラマを見る等,際限なく時間を浪費していました。

その習慣をやめて思ったことは「あ,時間ってこんなにあるんだ」でした。

ダラダラとディスプレイを見続けている時には,夜に1〜2時間の読書や勉強時間が確保できると予想していなかったので,自分の“やりたいこと”に取り組む,本当の意味での”自由な時間”が増えたことを嬉しく感じています。

一点に集中できる

デジタルツールとの付き合い方を見直すと,通知や広告等の余計なことに気を取られる時間が減り,物事に集中できる時間が増えます。

集中することでタスクをより早く終えることができますし,集中して自己の最大能力を発揮できる状態(よく「フロー状態」と言われます)は幸福感が増すことが分かっています。

フロー体験が多いほど,それだけ人生の満足度は高くなる。人間が最高の状態にあるのは,何かやりがいのあることに深く没頭しているときなのだ。

DEEP WORK 大事なことに集中する, P.80,カル・ニューポート著,門田美鈴訳

デジタルミニマリズムの実践で生まれる「時間」と「集中」で,自分のやりたいことに関する成果を最大化することができるようになります。

ここで挙げた内容以外でも、デジタルミニマリズムを実践する優れたメリットは多数あります。

おわりに

近年,”モノを持たない生活”をする「ミニマリスト」という言葉をよく見聞きするようになりましたが,その中でもデジタル・ツールに特化したミニマリストが「デジタル・ミニマリスト」だと考えても差し支えないと思います。

目的なくスマホやタブレット・PC等をダラダラと見てしまい,気づいたら時間がなくて,さらに身体も疲れている・・・本来であれば生活をより良くするためのデジタルツールに,逆に苦しめられていると考えられている方にとって,この「デジタル・ミニマリズム」の考えは非常に参考になるかと思います。

「より少なく、でもより良く」

余計なものを減らし,自分にとって良いモノを取捨選択しながら人生を楽しんでいきましょう。

別記事で,「デジタル・ミニマリスト」(カル・ニューポート著)を基にしたデジタル・ミニマリズムの実践方法について書いていますので,ご興味があればこちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

福岡県の田舎に住む40歳のサラリーマンです。
テクノロジーの誘惑や通知地獄による”デジタル疲れ”を引き起こしている中で出会った「デジタル・ミニマリズム」の思想に惹かれ,少しずつ実践をしています。
デジタルツールは大好きだけど,テクノロジーに人生を支配されたくはない。そんな葛藤の日々を綴っています。

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