スマートフォンは,現代人が一日の中で最も多くの時間を消費(浪費)するデバイスです。
その時間すべてが有益なことに利用できれば良いですが,実際には通知やら広告などの多くの邪魔が入り,ひとたびWebサイトやSNSを開いてその渦に飲まれることも多いでしょう。
その原因は「脳を快楽に導く刺激」で,その刺激は私たちの”視覚”を狙ってきます。
現代のディスプレイ上は,カラフルな色が私たちを誘惑してくるため,どうしてもそこに目が奪われてしまいます。
この刺激を抑える方法として今回オススメするのが、「スマホ画面のモノクロ化(グレースケール)」です。
モノクロに効果があるのか?と言われそうですが、少なくとも私自身が効果を感じているのでご紹介したいと思います。気軽に試せるので,気になった方はぜひ一度実践していただければ幸いです。
モノクロ画面(グレースケール)のメリット
元Googleでプロジェクトマネージャーを務めていたTristan Harris(トリスタン・ハリス)氏は,モノクロ画面でする「グレースケール」機能をONにすることで,通知を知らせる「赤いバッジ」や,スマホのロックを解除した瞬間に飛び込んでくる派手な刺激(脳が喜ぶ報酬)を抑えることができると述べています。
ハリス氏は,人々がより人道的で民主的かつ幸福のためにテクノロジーを活用する環境づくりを目的としたNPOの「Center for Humane Technology」を立ち上げた人物(共同創設者)でもあります。
少し想像してみても、モノクロのゲームやインスタグラムをそこまで見たいとは思わないでしょう。日常的な依存を防ぐためにも、スマホのモノクロ化はおすすめです。
鈴木 祐. ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1839-1840). Kindle 版.
OS別スマートフォンのモノクロ(グレースケール)設定方法
モノクロの設定の仕方(iPhone)
iOSにおけるモノクロの設定方法は以下のとおりです。
<iOS16の設定方法>
「設定」アプリ→「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」→「カラーフィルタ」→「カラーフィルタ」をONにする
「設定」アプリからだと画面遷移が多く面倒なため,その場合にすぐ切り替えられるよう,私は電源ボタンの”トリプルクリック”で即時カラーとモノクロを切り替えができるショートカットを設定しています。
<ショートカットの設定方法>
「設定」アプリ→「アクセシビリティ」→「ショートカット」→「カラーフィルタ」にチェックを付ける
モノクロの設定の仕方(Android)
Androidにおけるモノクロの設定方法は以下のとおりです。
<Android12の設定方法>
「設定」アプリ→「ユーザー補助」→「テキストと表示」→「色補正」→「補正モード」で「グレースケール」を選択し,「色補正を使用」をONにする
おわりに
正直,「モノクロにしたぐらいで・・・」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが,これが意外と効果あったりします。
面白いもので,たった1日だけでもモノクロのスマホ画面にして過ごすと,次の日にカラーに戻した時に目がビックリします。それだけカラーというのは刺激が強いものなのです。
「普段使いで困るケースがあるのでは?」という声もありそうですが,困るのは写真や動画を撮る・見る時ぐらいなもので,それ以外の用途ではモノクロであることに何の不便も感じません。(モノクロなおかげで,そもそもその写真や動画を撮る・見る必要があるのかを自問するキッカケにすらなります)
なお,キャッシュレス決済のQR支払い(読み込み)も問題なく行えます。
一切お金のかからない方法なので,スマホ依存から少しでも離れたいという方はぜひ一度お試しください。
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